圧力の単位と換算ツール
圧力の単位パスカル Pa
圧力の単位と同じように、真空度を表すのは Pa (パスカル)という単位を使います。→
真空
パスカルという単位は、天気予報で使われる hPa (ヘクトパスカル) の1/100です。
汎用的に使われていた真空度を表す単位にTorr (トルまたはトール)があります。古い真空計などではTorr のみが使われています。
1気圧 = 1013hPa = 1.01325x105 Pa = 760Torr, 133.32Pa = 1Torr
参考:
圧力の差はたったの 1気圧、されど 1気圧
TorrとPaの換算はややこしいと感じられるかもしれませんが、
真空装置の多くの場合、PaはTorrの1/100と考えても差し支えありません。
10-4 Pa ≒ 10-6 Torr
ゲージ圧
ゲージ圧は、大気圧に対しての差圧という考え方です。
ゲージ圧では、大気圧は 0気圧0Pa となります。もし管内が大気圧に対して正圧であれば、
管の中の流体は外に流れ出し、もし負圧であれば管内に大気が引き込まれ、流体は流れ出さないことになります。
大気圧は低気圧の接近や高度などで変化しますので、流れ出すか引き込まれるかを見るためには、絶対圧よりもゲージ圧が便利です。
そのため、主にガスボンベ、エアーコンプレッサあるいは、クリーンルームなど大気開放型の設備に使用されています。
手近にエアーコンプレッサやガスボンベのレギュレータなどがあれば、表示を御覧になってみて下さい。
多くの場合、このゲージ圧で表示されており、最低表示が0気圧あるいは、0Paになっており、大気開放で最低表示を示しているはずです。
ダイヤフラム型の圧力計は、大気圧を基準として圧力を測定している場合があり、この場合はゲージ圧で表示することが本質的であると考えられます。
なお圧力の表示は、絶対圧力かゲージ圧かを明示していない場合が数多くありますので、御注意下さい。